【読書】知事抹殺

「知事抹殺」佐藤栄佐久 平凡社
著者は前福島県知事です。東京地検特捜部の「国策捜査」による知事辞職から、第一審と第二審で有罪判決を受けるまでが描かれています。本書の帯にこうあります。「(前知事は)東電・経産省の天敵だった。原発安全神話』のウソを見抜き驚くほど正確に悲劇を予見したのに口を封じた国家の恐るべき『冤罪』」。そして、東京地検特捜部の前田宏検事はこう発言したそうです。「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」。検察庁は国の行政機関です。彼らの捜査は基本的に国策捜査であるという認識は必要だと思う。国策捜査とは何か?国益に背く対象を社会的に抹殺することです。それにしても、この本に描かれている検察の捜査はあまりにも杜撰だ。

知事抹殺 つくられた福島県汚職事件

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